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(写真上:コカムバターとコカムの木) ◆アーユルヴェーダ ◆おもしろインド ◆マクロビオティック ◆セイタン ◆更新情報 ◆リンク集 |
釘の形をしたクローブ |
サンスクリット名 : ラバンガ 和名 : 丁子(ちょうじ) 使用個所 : つぼみ部分 効用 : 香料、黄色の染料、生薬、防腐剤などとして使用される。防錆効果も強く、またその殺菌、鎮痛作用で歯科の治療にも使われる。 香辛料としてカレー、肉料理、製菓、ウスターソース、ミートソース、ケチャップなどに利用される。 クローブの花蕾は釘に似た形をしているため、中国では釘を意味する「丁香」「丁字」の文字があてられ、フランス語では釘を意味するClou と呼ばれ、英語の Clove もこれを語源とする。非常に強い香気を持っているので、百里香という別名もある。 |
クローブは、学名 Syzygium aramaticum、フトモモ科の植物。高さ10mほどの常緑樹で、白い花が咲く。
花が開くと芳香が失われるので、開花直前のツボミをガクと共につみ取って乾燥させたものがスパイスとして使われる。 乾燥させると重量は初めの3分の1になる。 原産地はインドネシアのモルッカ諸島。 古くから中国商人の手でヨーロッパに持ち込まれ、強力な殺菌・消臭作用で注目された。 紀元前4世紀には、すでにアリストテレスがクローブの蒸留法を記述しており、古くからこの植物の薬効が知られていたことがわかる。 大航海時代にはスパイス貿易の中心的な商品の一つであった。 16世紀にはポルトガルがモルッカ諸島のクローブを独占したが、イギリスとオランダが、巨万の富を生むスパイス(クローブやナツメッグ)交易を巡り熾烈な争いをした。 これが新航路発見のきっかけとなったスパイス戦争で、17世紀、ポルトガルを駆逐したオランダは、クローブの栽培をアンボン島に限定した。 しかし、18世紀には、フランス人が密かに東アフリカのセイシェル島、モーリシャス島などに移植して栽培が始められた。 現在では、タンザニアのペンバ島とザンジバル島が生産量のほとんどを占め、その他、マダガスカル、モーリシャス島、スリランカ、マレーシア、インドネシア、西インド諸島などで栽培されている。 インドや中国では紀元前から殺菌・消炎・消臭に利用されていた。 ヨーロッパには中国商人が絹などと共にセイロン経由でもたらし、 6~7世紀頃には王侯貴族の間に知られるようになった。 古代中国では臣下が皇帝の前に出るときにはクローブを口に含んだという記録がある。 その強い香気は洋の東西を問わず珍重され、日本にもかなり古く、5~6世紀には紹介されていたようで、正倉院の宝物のなかにも当時輸入された丁子があり、源氏物語にも丁子の記述がある。 特徴的な香気成分はオイゲノール。 クローブはあらゆるスパイス類の中でも精油の割合が高く、約20%ある。 香りが最も効率的に抽出されるのは45度前後。 ゴキブリがこの香りを嫌うのでゴキブリ除けとしても使用されることがある。 またクローブの精油(丁子油)は日本刀のさび止めにも用いられた。 生薬としての花蕾を丁子(ちょうじ)または丁香(ちょうこう)ということもあり、芳香健胃剤である。 日本人にも案外なじみ深く、江戸時代から ビンツケ油や匂い袋の香料として使われた。 クローブをオレンジやレモンなどの柑橘類に刺して乾燥させた物をフルーツ・ポマンダーと言い、 部屋や洋服ダンスの消臭・防虫に使われることもある。 アーユルヴェーダでは、香辛料としてカレー料理やチャイなどに広く用いられている。 クローブを使った サフランライスのレシピ チャイの作り方はこちら |
* クローブは・・・コショウ、ナツメグとともにスパイス貿易の中心的な商品となる。 *クローブ・・・とは、はてな。 *クローブ・・・ クローブの花蕾は釘に似た形をしているため、中国では釘を意味する「丁香」「丁字」の文字があてられた。 *クローブ・・・蕾は同じ時期に大きくならないし、木に登ったり、梯子を使ったりして蕾みを摘むので収穫に人手を要する。 |
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